2018年10月13日 市町村公開講座開催が開催されました

平成30年10月13日(土)茅野市マリオローヤル会館において松本歯科大学 地域連携歯科学講座教授 小笠原 正先生をお招きし、市町村公開講座 口腔ケアセミナーが開催されました。

まず摂食・嚥下障害を持つ患者に関して口から食事ができない状態が全身にどのような影響を及ぼしているのかを解説。
そして、口腔ケアを行うとき注意するべき感染症である医療介護関連肺炎(NHCAP)を誤嚥性肺炎、インフルエンザ後の二次性細菌性肺炎、耐性菌性肺炎、日和見感染症としての肺炎の4つに分類し、その原因と対処法、口腔ケアの注意点に関しての説明がありました。

口腔ケアの難しさとして、水を使うとむせることにより、口腔ケア関連性誤嚥性肺炎を起こす可能性を示唆、その対象法として、ジェルの使用を推奨、ジェルの使用により唾液中の細菌数を少なくし、咽頭への流入をできるだけ少なく、口腔粘膜の保湿ができるという利点があることを解説していただきました。

高齢化社会の到来と共に、口腔ケアを必要とする高齢者が年々増加しています。
そのような中で、適切な口腔ケアを行う事は、口腔疾患の予防、美味しく食べる楽しみ、生活の質の向上等、多くの高齢者にとって、大変な利益があると思います。
歯科医師会としても今後より良い口腔ケアを市民の皆さんに提供をしていけたらと思っています。

 


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